六本木ミッドタウンのフォトギャラリー「PHOTO IS」『林 忠彦写真展「カストリ時代」』へ。
林忠彦氏といえば、銀座ルパンで撮影した"太宰治"の写真が有名ですね。*1

今回の展示は1980年に開催された展示会の再現で、終戦直後昭和20年代の東京の貴重な記録写真が中心です。
後楽園のサーカス小屋みたいな所で観客だけを撮影した写真がすごく印象的でした。
みんなの視線の先には何があるのか?とか、夢中に楽しむ表情の中に、何人かはカメラ目線だったり・・。
人々の表情には、辛さもあるけど戦争が終わったという安堵感と開放感があふれているように見えました。
食べるものさえままならない時代であっても、やはりエンタテインメントは必要とされていたんですね。
銀座で撮影した風景の中に「茶房new castle」が写ってたんだけど、あれってカレーで有名なあのニューキャッスル
と、ちょっと感激。あの"笑い顔のおじいちゃん"、こんな時代から頑張ってたんですね。
作品数は少ないですが、時代の空気を感じられる見応えのある写真展でした。

その後、ガレリアB1Fの「とらや」で『唐紙の美 唐長展』。こんなに紙を美しいと思ったのははじめて!
母の日のプレゼント*2に添えるため葉書を購入したけど、わたしの汚い字をのせるのはもったいない。このままで。

金曜の夜だというのに、ミッドタウンは空いていましたね。
でも食事するのにどこがいいのかよくわからず、結局、西麻布まで出ていつもの感じ。新規開拓しなきゃ。

*1:この写真が大好きで、どういう経緯で入手したかは忘れましたが、この写真を全面に使用した東京都写真美術館の個展のB全ポスターも持ってます。さすがに飾る勇気はありませんが・・

*2:日付を間違えてるわけじゃありません。用意が遅れてまだ送ってないんです。アハハ・・あっという間に父の日が来ちゃうわ。